やっとの趣味と駄文とブログ

趣味や雑多なことについて記載するブログです。

MAGIC:the Gathering その4(フォーマット②)

 

引き続きフォーマットについて。

 

前回は一対一、かつカードセットで分類した場合のフォーマットを紹介したので、今回はそれ以外をざっと確認する。

 

 

<限定構築の分類>

 

・シールド

 

「リミテッド」(略称:リミテ)と呼ばれる限定構築戦の1つ。

お互いに“未開封”のブースター(通常6パック)を用いて即席で構築したデッキ(通常40枚)を用いて対戦する。

カードセット発売に合わせたイベント「プレリリース」で開催されることが多いと思うが、筆者は参加経験がないのでよく知らない。

新しい環境下、限られたカードプールでの戦いは、運と情報と構築力がものを言う。

 

ブースタードラフト

 

こちらも「リミテッド」の1つで、「シールド」同様に未開封のブースターを使った限定構築戦ではあるが

自分が開けたブースターのカードをすべて使えるわけではない点に違いがある。

複数人同時に開けたパックから1枚選択(ピックアップ、ピック)し、残りを順繰りに隣へ回しつつ集めたカードでデッキ(通常40枚)を構築し対戦する。

過去、ドラフトをテーマにしたカードセット「コンスピラシー」や「コンスピラシー:王位争奪」も発売された。

野球のドラフト会議のように有用なカードはすぐに取られてしまうが、ピックしたカードと色が会わずに泣く泣く協力カードを見送ることも。

“選抜”された精鋭たちを信じて勝利を目指そう。

 

・パウパー

 

過去に「コモン」(マジックで最も低いレアリティ)として収録されたことのあるカードのみを使用するフォーマット。

リミテッドではなく、予め構築したデッキを用いるが、前回紹介した分類とも趣が異なるためこちらに記載。

土地など制約が大きいが、コモンのカードでも強力なものは山ほど存在する。

“貧乏”向けデッキと侮ると、痛い目を見ることになる。

 

 

<対戦方式での分類>

 

・統率者戦、EDH(エルダードラゴンハインランダー)戦

 

「統率者」と呼ばれる“伝説”のカードを選び、そのカードに含まれる色のカードのみで構築したデッキを用いる。

通常、多対多の多人数戦で、初期ライフも多めの40点。

使用するデッキに特徴があり、ハイランダー形式(基本土地以外は同名カードの使用不可)の100枚で対戦する。

多人数戦なので、ヘイトコントロールや話術も戦略の1つとなる。

アメリカでは大人気らしいが、日本ではガチ勢とカジュアル勢のバランスが難しいらしく、国民性が顕れているようだ。

近年は毎年のように「統率者セット」なる商品も発売され、財布を締め付けている。

 

・双頭巨人戦

 

二対二のチーム戦。

デッキは各々用意するが、デッキ構築時の枚数制限やゲーム中のターン、ライフをチームで共有する。

(チーム合計て同じカードは4枚しか使用できない。ライフは合計30点)

双頭巨人戦用セット「バトルボンド」では、“~との共闘”という特殊な能力を持つカードが登場した。

ぼっちには辛いフォーマット。

 

・魔王戦、アーチエネミー戦

 

「計略」と呼ばれる特殊な大型カードを使用する“魔王”側と、それ以外のプレイヤーとに別れて戦う、非対称型の変則フォーマット。

“魔王”側はライフも多く「計略」カードも強力極まりないが、他プレイヤーは協力しあい倒しにかかってくる。

過去、「Archenemy」と、少し間をおいて

背景ストーリーにも登場する「ニコル・ボーラス」を魔王役に据えた「Archenemy: Nicol Bolas」が発売された。

非対称ゲームの常でバランス調整が難しいと思われるが、単に勝敗を競うのではなく

TRPG(テーブルトークロールプレイングゲームクトゥルフ神話が有名)のGM(ゲームマスター、キーパー。進行役)とプレイヤーの感覚で臨むのがよいか。

 

・プレインチェイス戦

 

マジックの設定である「プレインズウォーカー」の能力「プレインズウォーク(次元渡り)」に着目したフォーマット。

各自のデッキの他、大型の「次元」カードや「事象」カードによる「次元」デッキ、「次元」ダイスを用いる。

商品としては「プレインチェイス」、「プレインチェイス2012」が発売された。

最近は見掛けもしない。

 

 

ヴァンガード

 

統率者戦の基となったフォーマット。

ヴァンガード」と呼ばれる大型カードを各自1枚選び、その特殊効果を用いて対戦する。

カードは何で発売、もしくは配布されたか知らないが、筆者は中古で集めた記憶がある。

コロコロコミックに掲載された漫画「デュエルマスターズ」にて初期にマジックを取り扱っていた際に描かれた対戦が思い出深い。

ヴァンガードは主人公が「ミリー」、対戦相手が「スリヴァークイーン・ブルードマザー」だったと記憶している)

ちなみに上記「デュエルマスターズ」がマジックを扱っていたのは7巻まで。非常に残念。

 

 


f:id:yatto_ha_te_na:20200509172233j:image

※同名のカードゲームも登場してしまい、検索時に困ることも。

 

 

<その他の分類>

 

・パックウォーズ

 

リミテッドのように未開封パックを用いるが、使用するのは1パックのみ、中を見ずに基本土地を加えて対戦する。

(各種基本土地3枚ずつの15枚を用いる。土地事故用に「土地サイクリング」を採用する場合もある)

非常に運要素の強い対戦形式だが、安上がり。

パックウォーズののちに通常の構築戦を行えば、単に開封するよりも多く楽しめて経済的。

 

・(カジュアル)

 

正確にはフォーマットの括りではないと思うが、一応触れる。

特に明確な縛り、定めがない、いうなれば“無制限”フォーマット。

筆者の中では強さや制約を度外視して作成した「部族デッキ」や、(ネタ同然の)「コンボデッキ」が該当する。

強さ以外に拘ってしまったがための“無制限”である。

(同レベルの思想と資源で作成されたデッキ同士であれば、結果としてパワーバランスがよかったりする、かも)

 

 

上記以外にも、「ブロール」など様々なフォーマットや分類がある。

自分達でローカルルールを定め、調整し、好きなように楽しむことができるのもマジックの魅力だ。

 

筆者は「互いに同等の資産、条件」であれば基本的に問題ないと思っているが、全員が“楽しむ”ことを目指して対戦すべきだろう。

 

そのうえで勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。

 

趣味とはそうあるべきだと筆者は思う。